仕事に飽きてしまった…看護師がマンネリを打破してやりがいを取り戻す方法
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はい。『ゆずさん』は、どうやらマンネリによるやりがいの喪失のようですね。
看護師はやりがいのある仕事と言われますが、ときに、やりがいを感じなくなってしまうことがあります。
「看護師が仕事にやりがいを感じなくなってしまう原因」を、以下の3つに分類してみました。
三姉妹の皆さんも、それぞれに該当しています。
①やりがいが何か分からない『みかんちゃんタイプ』
②仕事とのミスマッチ『れもんちゃんタイプ』
③マンネリ感『ゆずさんタイプ』
今回は、やりがいを感じないことの原因が、③マンネリ感にある場合の対処法についてです。『ゆずさん』と一緒に考えてみましょう。
その他の原因は下記からどうぞ↓
マンネリで刺激がない、やりがいはどこに行った?
新人の頃や転職直後は覚えることも多く、人間関係にも緊張感があり刺激の多い毎日です。しかし、月日が経ち職場に慣れてくると、その刺激はなくなり、やがてマンネリ化していきます。
特に次のような職場では、マンネリに陥りやすい傾向があります。
マンネリ化しやすい職場とは
●仕事が単調な職場
- 取り扱う疾患が限定されており、似たような診療・処置が繰り返される職場
- 業務が作業ごとに分担され、担当が固定されている職場
単科の外来クリニックや健診センターがこれに該当します。
●新たなことに取り組まない職場
長年同じやり方で、業務改善に取り組まない職場や、研究や勉強会に消極的な職場は、マンネリに陥りやすくなります。
●人間関係に変化がない職場
業務に変化がないことと同じように、人間関係に変化のない職場もマンネリ化しやすい職場です。
もともと少人数の職場や、スタッフの入れ替わりが救いない職場、管理職が長期間変わらない職場などは、マンネリの温床です。
マンネリ化するとやりがいを感じなくなる
単調で慣れた仕事には、細かな注意を払うことがなくなり、「特に頑張らなくてもできる」となりがちです。
「頑張らなくてもできる仕事」ってどうですか?
惰性!看護の仕事で最も注意しなければならないことの一つですね。
常に細心の注意を払え、とは言いませんが、漫然と仕事をしていると「ミス」も多くなります。
惰性ではなく、何らかの意識をもって仕事をするほうがいいと思いませんか?
そうですね。でもちょっと待ってくださいね。
行き過ぎた「やりがい信仰」に注意
「何らかの意識をもって仕事をするほうがいい」と言いましたが、私は、この意識が昇華したものが「やりがい」だと考えています。
やりがいは、なくてはならないものではない
やりがいは、あったほうがいいとは思いますが、必ずしもなくてはならないものではありません。
しかし、まじめな看護師たちは「やりがいがなくてはいけない」「やりがいを持とう!」と努力します。
ときには、職場の評価のために、無理やり作ったりします。
こうして作られたやりがいは、本当にやりがいと言えるでしょうか?
「患者さんに感謝されること」
「人の役に立つこと」
「自分自身の成長を実感できること」
やりがいを感じないときに、こうした「定番のやりがい」に、自分を合わせてしまっていないか、ちょっと考えてみましょう。
マンネリを打破してやりがいを取り戻す方法
程よいやりがいを取り戻すためには、とりあえずマンネリを打破しましょう。
勤務異動を申し出る
同じ病院の中でも、他科への勤務異動がやりがいを取り戻すきっかけとなることがあります。
興味や関心のある診療科や業務があれば、勤務異動を申し出てみましょう。
思い切って転職する
- 勤務異動が叶わない
- 異動しても環境の変化が期待できない
などの場合は、思い切って転職を考えてみましょう。
興味や関心のある診療科や業態があれば、その方面への転職が最適です。
また、「やりたいこと」が定まっていない場合も、仕事内容や人間関係を一新することでマンネリを打破することができます。
●看護師転職サイトを活用する
未経験の診療科や業態への転職は、仕事の内容や働き方など詳しい情報なしでは判断することができません。
また、労働条件や人間関係に問題がある職場では、刺激はあってもやりがいを感じることはできません。
充実したサポートを受けられる看護師転職サイトを利用して、やりがいを取り戻せる転職先を探しましょう。
やりがいと「お金」の関係
最後におまけです。
三姉妹の皆さんは、「給料が上がっても、やりがいとは感じにくい」という話をきいたことはありませんか?
ハーツバーグの2要因性理論
アメリカの心理学者ハーツバーグは、仕事には、
①衛生要因
②動機づけ要因
の2つの要因があるとしています。
衛生要因 | 給料・人間関係・労働環境・管理体制など | 動機付け要因 | 目標の達成・仕事の責任・認められること・自分自身の成長など |
---|
なぜ2つの要因に区別されているかというと、
衛生要因は、仕事の「不満足の要因」となっても、「満足の要因」にはならない。
一方、動機付け要因は「満足の要因」になるが、「不満足の要因」にはならない。
としているからです。
そうですね。不満足でなくなるだけで、満足にはならないという考えです。
例えば、給料が上がっても数か月は満足でも、ずっと満足ではないですよね。仕事がハードになったり、責任が重くなったりすると、やがて「不満足」になります。
なので、給料だけでは仕事の満足感は得られにくいということです。
仕事に満足感をもたらす動機づけ要因とは、つまり……?
そうです!
やりがいがないからといって「不満足」にはなりませんが、やりがいがないまま漫然と仕事をしていても「満足」に至ることはないでしょう。
やりがいを求めて転職しようとすると、気持ちのハードルが高くなってしまいますが、「こんな仕事がしたい」「このために仕事をしたい」という気持ちは、やがて「やりがい」に育っていきます。
気負うことなく「やりがいを取り戻す転職」の一歩を踏み出してみましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。