夜勤専従の看護師になる前に知っておきたい!夜勤回数と過重負担・健康問題
PRローレンロウ
れもんちゃんって昨日、明けじゃなかったっけ?
いってらっしゃい・・・。お疲れですね、『れもんちゃん』。
看護師に夜勤はつきものとはいえ、身体のことを考えると「なんとかならないものか」、と思いませんか?
そうですね。でも、どうなんでしょう?
はい、では今回は、夜勤専従への転職で知っておきたい、夜勤回数と過重負担・健康問題について、一緒に考えていきましょう。
夜勤専従看護師の夜勤回数
夜勤専従看護師の夜勤回数と制度の背景
はい、常勤かバイトかによっても違いはありますが、
- 2交代の場合 9から10回/月
- 3交代 準・深それぞれに4~5回/月
となっています。
現行のルールでは、回数を制限する規制はありませんが、日本看護協会では、過重労働によるリスクから、144時間/月を上限とすることを提唱しています。
(参考:日本看護協会「夜勤専従者の『過重負担』を防ぎましょう」
ちなみに、入金基本料の算定基準として、「夜勤の72時間ルール」があります。
病棟全体の看護師の夜勤の平均時間が、月に72時間以内に収めましょう、というもので、交代勤務の看護師の負担軽減のために取り入れられているルールです。
なので、夜勤専従看護師には適応されません。
夜勤専従看護師の勤務のシミュレーションしてみよう
例えば、1回16時間勤務(休憩時間を除く)の場合、月9回の夜勤で144時間となります。
「入り」「明け」「休み」の3日1セットとして6回+「入り」「明け」「2連休」の4日1セットとして3回、これで30日になります。
これイイです!私やります!夜勤専従に転職します!
一見、良さそうですよね。
もうすぐアラフィフとなる私でもやれそうな気がします。さっそく、求人情報を・・・。
夜勤専従看護師の過重負担と健康問題
夜勤専従は魅力的な働き方とは分かっていても、なぜもろ手を挙げて転職をおすすめしないのか、その理由は、夜勤による健康問題に他なりません。
夜勤労働・長時間労働の健康問題
夜勤専従は生活サイクルが固定されるため、交代勤務よりは生活リズムの乱れが少ないともいわれています。
しかし、人間の身体は、「日中に活動し夜間に休息する」というように作られており、夜間の長時間労働は、ホルモンバランスの乱れや不眠、精神的な不調をきたしやすくなっています。
この働きのことを、サー・・・。
サーカディアンリズム!概日リズムのこと!
ですね。
「夜勤生活に慣れた!」と思っていても、気合ではコントロールできないホルモンや自律神経の不調をきたしやすくなるんですよ。
夜勤専従という働き方で気を付けておくべきこと
夜勤専従という働き方を選ぶ場合は、健康問題のことを考えておかなければなりません。
では、具体的にどのような仕事(求人)を選んだり、生活を調整すればいいのか見てみましょう。
夜勤専従で働く期間を決めておく
夜勤専従という働き方も、短期間であれば大きな健康問題をきたすことはありません。
半年~長くても1年を目途に考えておきましょう。
求人を探す際も、雇用期間が定められている職場、あるいは応募の際に、期間の設定に応じてもらえる職場を選びましょう。
夜勤回数の上限が定められている職場を選ぶ
144時間/月は、あくまでも日本看護協会の提言であって法律ではありません。
特に介護施設(老健・有料老人ホーム)では、病院よりも夜勤回数が多い傾向があります。
募集要項に夜勤回数が明記されている職場を選ぶようにしましょう。
休憩時間の確保と残業の回避がしっかりしている職場を選ぶ
2交代の夜勤は、「夜間の勤務」というだけでなく、「長時間の労働」も健康問題のリスクとなります。
休憩時間は法的に定められたものですが、忙しい職場では、夜間でも休憩がとれないこともあります。
また、夜勤明けの残業を少なくする工夫がとられている職場が好ましいでしょう。
求人情報だけでは、こうした実態はつかみにくいのですが、看護師転職サイトを利用すると、より詳しい情報を知ることができますよ。
無理なダブルワークや副業はしない
ダブルワークや副業として夜勤専従をする場合は、勤務時間の調整だけでなく、しっかりと休む時間を確保するようにしましょう。
事情もあると思いますが、無理な勤務は身体を壊すもとです。
プライベートの予定や負担は緩めに
夜勤専従は昼間の時間が有効に使える働き方ですが、休む時間も確保しなければなりません。
プライベートの予定は緩めにしておき、家事も頑張り過ぎないようにしましょう。
昼間に休める環境を作る
夜勤で難しいのは、昼間に休むことです。
ダラダラと長時間休むと、かえってリズムを崩してしまうため、夜勤明けの仮眠は、短時間で質の良い睡眠がとれるよう、寝室の環境(音・採光)や寝具などにも配慮しましょう。
<一夜明けて、『れもんちゃん』が帰宅しました>
『れもんちゃん』、夜勤お疲れさまでした。
給料が良い夜勤専従看護師として働くときにも、仕事の条件だけでなく、生活の仕方も工夫しなけれなばなりませんね。
家族と同居している人は、家族の生活も含めて考え、理解と協力を得ることも必要ですね。
人気記事ベスト5
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。