30代・40代の新人看護師に教えたい悩み解決法!辞めるという選択肢の前に
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今や手に職の時代。看護師は人気の職業の一つです。
社会人を経験したのち、看護学校へ入学し、看護師になる人は少なくありません。
私の周りにも、30代で看護師になった人は何人かいます。
一般の新人看護師とは違った悩みを持っているという話をよく聞きます。
30代・40代の新人看護師のお悩みと解決する方法をお話ししますね。
プリセプターが年下で、どのように関わったら良いかわからない
まず、初めに上がってくる悩みとして、プリセプターや指導してくれる先輩看護師が年下の場合、どのように関わったら良いのか悩む人は多いのではないでしょうか。
年下からタメ口で話されたり、指導を受けることに、違和感があったり、戸惑いますよね。
中には、辞めたい…看護師になんてなるんじゃなかった…と悩んでしまっている方もいるかもしれません。
そう。あなたは看護師としては1年目です。
社会人としてはあなたの方が先輩でも、看護師としては、あなたは後輩なのです。
看護師としての仕事内容や知識、技術を教えてもらうという姿勢でいなければなりません。
年下の先輩看護師もあなたとどのように関わったら良いのか、悩んでいる場合もあります。
実際にあった事を、例にあげてお話します。
一人は22歳、もう一人は30歳の新人看護師でした。
30歳の新人看護師のプリセプターは、看護師6年目の26歳の看護師でした。
その新人看護師は、検査技師の経験があったため、採血はできると思ってすぐに実践してもらったら、手技もよくわかっておらず問題になったことがありました。
プリセプターはどのように関わったら良いかわからなく悩んでいて、30歳の新人看護師もプライドがあり、なかなか聞くことができなかったように思えました。
お互いのコミュニケーション不足で、プリセプターとの関係があまり良くなく、病棟にも馴染めず、結局1年経たずに辞めてしまいました。
この場合、新人看護師だけが悪かったわけではありませんが、新人としての心構えも必要だったのではないかと感じました。
社会人を経験しているというプライドがどこかにあったのかもしれません。
でもそのプライドは捨てて、わからないことはわからない、初めて経験することは初めてだときちんと意思表示をし、何事にも、したてで先輩看護師に接した方が印象が良いと思います。
あなたに、社会人経験があることは大きなメリットです。
若い新人看護師に比べて、社会人としてのマナーが備わっています。
新人の時は、誰でも先輩に注意されながら少しずつ育っていくものです。
それは、「若いから」「年齢が高いから」など年齢は関係ありません。
一般のOLの常識が通じない
医療業界の常識が、一般のOLの常識とは限りません。
逆に、OLの常識が、医療業界では非常識となることもあります。
私の友人で、社会人を経てから、看護学校へ入学し、31歳で新人看護師として働き始めた人がいます。
その友人は、「看護師の世界って独特だよね・・・」とよく言っていました。
でも、私は新卒から看護師として働いていたので、社会とはこういうものだと当たり前のように思っていたので、友人が感じている「独特なもの」とは何か理解することができませんでした。
多くの看護師は、看護師としての社会経験しかないため、他の職業を経験した人が感じる特有の雰囲気は感じることができません。
あなたが「非常識」だと思っていることが、看護師にとっては「常識」であることがあります。
今までの社会人経験が活かされることもありますが、カルチャーショックになることもあります。
でも、そういうものなので、あなたの病院だけが特別なわけではありません。他の病院でもそうなのです。
「何でこうなんだろう?」と悩み、ストレスに感じてしまうよりも、そういうものだと思って、少しずつ受け入れていった方が良いと思います。
若い頃のように、仕事が覚えられない
若い頃に比べると、暗記力が鈍り、仕事がなかなか覚えられないと思っている人もいるでしょう。
でも、若い看護師にないあなたの良さはあります。
若い看護師よりも慎重に物事を考えられる力はあると思います。
看護師の仕事は、人の命を預かる仕事のため、慎重に判断することはとても大切な事です。
仕事が遅くて悩んでいても、要領は1年2年たてば次第に掴めてくるものです。
年齢が高く、社会人経験があるからこそ、早く仕事を覚えなければならないという責任感が強いのだと思います。
でも、年齢は関係なく、新人は新人なのです。
早く一人前になろうとしなくていいのです。
それは、年齢が高い新人看護師でも、若い新人看護師でも同じことです。
夜勤がきつい、夜起きているのがつらい
人間は、日中起きて夜眠るというサイクルに体がなっています。
それに反して、夜起きていなければならない夜勤や、不規則な勤務は誰もがつらいものです。
若いうちは、少し無理をしても大丈夫でも、年齢と共にきつくなってくるものです。
私は20代の頃は、深夜勤あけにそのまま出かけて、ほとんど寝ずに夜飲みに行くこともありました。
でも30歳を過ぎてから、深夜勤の仕事内容が大変というより、起きていること自体がつらく、仕事が終わったら早く寝たいと毎回思っていました。
つらい夜勤を乗り越えるためには、夜勤前はしっかりと休息をとったり、栄養もしっかりとったりし、体調管理が必要です。睡眠の質も大切です。
また、夜勤の間の休憩時間は、短時間でも少し横になったりして、体を休ませるだけでも、後からの仕事が少し楽になります。
私が働いていた病院では、夜勤の休憩時間は1人30分~1時間でしたが、1人ずつ休憩に入れるように夜勤リーダーが時間調整していました。
その僅かな時間でも、私はタイマーをかけて眠っていました。短時間でも、横になって、目を瞑って休むだけでも体力が回復します。
夜勤は慣れてくることはありますが、どうしてもつらいのであれば、夜勤のない職場や、夜勤回数が少ない職場へ転職することも一つの手段だと思います。
家事、子育てとの両立が大変
30代、40代の方は、家事や子育てと両立しながら、働いている人も多いでしょう。
夜勤や不規則勤務、残業などは、家族に理解をしてもらう必要があります。
そして、家事や子育ては、夫や両親などに協力してもらわなければ続けていくことが難しい場合があります。
結婚や子育てを機に、職場を変える人は少なくありません。
仕事と家事・子育てを両立させる方法としては、
- 家族の協力を得る(家事や子育ての協力、子供の送り迎えなど)
- 院内保育がある病院へ転職
- 残業や夜勤がない職場へ転職
などがあると思います。
看護師としてのスキルを重視したいという人もいれば、子育てはしっかりしたいからあまり忙しくない病院で働きたいという人など、人それぞれ考えは違うでしょう。
まずは、あなたが何を重視したいか優先順位をつけることが必要です。
あなたの希望をよく考えて、ご家族と相談した上で、うまく両立できる方法を考えてください。
せっかく頑張って採った資格なので、仕事と家庭との両立が難しいと簡単に諦めたりせずに、長く看護師の仕事を続けていける方法を考えてみてください。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。