慢性期病院・病棟の看護師求人はこう選ぶ!慢性期への転職で失敗しないために
PRシバタダダ
実際、「患者さんとじっくり関わりたい」って言う理由で慢性期の看護を目指す人って多いんですよ。
でも、慢性期の看護ってどういった病院や医療施設に異動・転職すればいいと思いますか?
残念ながら「慢性期病院」という病院はないんですよ、『みかん』さん。
今回は慢性期の看護をしたいというナースの皆さんに、慢性期の求人選びのポイント、転職のコツについてお話ししたいと思います。
慢性期の看護師求人にはどんな種類があるの?
確かに療養型病院=慢性期って感じですよね。実際に慢性期の患者さんが多く入院されてますし。
でも、慢性期の看護をしたいならば、「慢性期の患者さんがいる医療施設」の転職の候補にすると選択肢が広がりますよ。
慢性期の患者さんが入院している主な医療施設は以下の通りです。
- 療養型病院
- ケアミックス病院の療養病棟
- 介護施設・老人ホーム
「慢性期の看護がしたい!」と思ったら、まずどんな施設で働きたいか考えてみましょう。施設によって看護の内容がかわるので働き方が変わります。
次から、それぞれの施設について解説しますね。
療養型病院の看護師求人
療養型病院の特徴とは?
療養型病院って、急性期は脱して生命の危機状態ではなくなったけど、医療的なフォローがまだまだ必要な患者さんに引き続き治療を行う病院です。
療養型病院には医療保険で治療を行う「医療療養病棟」と介護保険でサービス提供する「介護療養病棟」があるんですが・・・
医療制度改革により「介護療養病棟」はいずれ廃止され、老人ホームなどの介護施設になるかの選択を迫られています。
転職を考える場合は「医療療養病棟」を探すといいですね。
療養型病院の仕事内容って?
療養型病院の仕事内容は、やる内容が決まっているルーチンワークが主で医療行為は少なく、残業も少なめです。
そのため急性期病院と比べると仕事の流れがゆったりしていると感じるかもしれません。
しかし一方、療養病院は一般病院より診療報酬においての看護師配置基準が少ない(患者20人に対し看護師1人)、つまり人員が少ないのが問題になることも。
人員が少ない=ナース一人あたりの患者受け持ち数が多くなるので、病院によっては仕事が多くて逆にバタバタと忙しい!なんて声も聞く場合もあります。
さらに療養型病院の場合、介護スタッフと一緒に仕事を進めることが多いです。介護スタッフとの協力体制がどうなのか、転職時にはそのへんも含めてしっかりとリサーチしておきましょう。
療養型病院看護師の給料・転職時のチェックポイント
これは実例を見たほうが早いですよね?療養型病院の求人をピックアップしてみました!
- 月収:32.0万〜38.5万円
- 年収:420万〜540万円
- 月収:28.6万円〜
- 年収:383万円〜
そうですね。でも、ひとつ心に留めておいて欲しいのが療養型病院は残業が少なめだということ。
残業代が付かない分、お給料が転職前よりダウンしてしまう場合もあるかもしれません。
そうですね。療養型病院はどちらかと言うと小規模な病院が多いです。
規模が小さめだと大病院と比べると福利厚生や看護師の教育制度が弱い場合がありますので、チェックしたほうがいいですね。
ケアミックス病院の療養病棟の看護師求人
急性期や回復期、慢性期などいろいろな機能が集約されている病院のことを指します。
ケアミックス病院って言うくらいなので、療養型病棟を持っている病院が多いんですよ。
ケアミックス病院の療養型病棟の仕事内容って?
療養型病棟ですから、単科の療養病院とほぼ同じ仕事内容です。
病院内に急性期病棟や回復期病棟などがあるので、そちらから転棟してくる患者さんが多いですね。
ケアミックス病院看護師の給料・転職時のチェックポイント
実際の求人例をあげてみます。残業や時間外の長さによってお給料が多少変動します。
- 月収:20万〜25万円
- 年収:350万円〜
- 月収:33万円〜
- 年収:480万円〜
これは、療養型病棟だけでなく他の病棟も含めた数なので多いんですよ。
ケアミックス病院の多くは中規模以上の病院です。ケアミックス病院の療養病棟に転職したいと考えている場合は、療養型病棟のベッド数が何床あるかもぜひチェックしてくださいね。
病院によっては急性期に力を入れていたり、療養型がメインだったりと病院ごとの特色がありますからね。
大事なことなんですが、ケアミックス病院は療養病棟配属を希望してもその通りにならない場合があります。
普通は人員が足りない病棟に優先的に人員補充されちゃいますからね・・・療養病棟を希望していたはずが、急性期病棟に配属されちゃったなんてことも起こりえるわけで。
でも逆に考えると、慢性期の看護だけにこだわらずに急性期も慢性期もいろいろな科を経験したいというナースにはケアミックス病院への転職がおすすめだといえます。
介護施設・老人ホームの看護師求人
介護施設や老人ホームというと、代表的なものは「介護老人保健施設(老健)」、「特別養護老人ホーム(特養)」、「有料老人ホーム」などがありますよね。
「長期的な療養が必要な患者さんがいる施設」と考えると、介護施設や老人ホームも慢性期の範囲といえます。
ただし、介護施設や老人ホームは「高齢者の住まい」という意味合いがあり看護よりも介護中心。療養型病院などとはちょっと違う看護のアプローチになります。
介護施設・老人ホームの特徴と仕事内容
介護が中心なので、ナースも体位変換やおむつ交換、食事介助などの介護業務を行うことがあります。また、医療ケアも吸引、排便コントロール、褥瘡ケア、補液管理などのそれほど難しくないものが多いです。
日勤のみの施設が多いですが、施設によっては夜勤やオンコールがある場合がありますので要チェックですね。
介護施設看護師の給料・転職時のチェックポイント
こちらも実例を見てください。施設の種類・夜勤ありなしでも給料が変わります。
- 月収:26万円〜
- 年収:450万円〜
- 月収:25万〜28万円
- 年収:372万〜419万円
- 月収:27.9万円〜
- 年収:420万円〜
給料は全体的に似た感じではありますが、夜勤やオンコールがある老健の方が特養よりも給料が良いようです。
また有料老人ホームはやや給料が高めですね。企業が経営している有料老人ホームが多いために相場が高めなようです。
介護施設、老人ホームは看護師人員基準が病院よりも圧倒的に少ないです。施設の看護師人員配置は、老健で入居者100人あたり9人、特養で100人あたり3人となっています。
看護師が行わなければならない医療行為は少な目です。しかし、入居者の緊急時など医療的判断が必要な場面では、救急搬送した方がいいのか、もう少し様子を見たほうがいいのかなど、看護師の判断に任されることが多いです。
判断を間違えば命にかかわることだって考えられますので、責任は重いですね。その点を考えると経験豊富な看護師のほうが自信を持って働ける職場かもしれませんね。
慢性期の転職はどこで働きたいか明確に
慢性期の看護って働く施設の選択肢が広いからこそ、理想とする看護の追求ができるかもしれませんね。
また、残業や夜勤が少ない職場が多いので、ママナースも働きやすい職場だといえます。
しかし、慢性期の病院は小〜中規模なところが多いので、大病院のような福利厚生や教育制度が受けられない場合もしばしば見受けられます。転職前にはそのへんもしっかりと見極めるようにしましょうね。
人気記事ベスト5
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。