新人看護師でも慢性期で働ける?第二新卒で慢性期病院へ転職するためのポイント
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みなさんこんにちは!新人が慢性期で働くことについて疑問があるようですね。では、今回は新人看護師が慢性期で働くことについて詳しくお伝えしますね。
新人看護婦が慢性期で働くメリット
慢性期での看護スキル・アセスメント能力が身につく
確かに新人看護婦の場合、「若いうちは急性期で一通りの看護スキルやアセスメント能力を身につけるのがいい」言われていますよね。
しかし、慢性期でも慢性期でしか学べない看護スキル・アセスメントがあります。
慢性期はいつも状態が安定しているように見えますが、病状の急性増悪も考えられます。「いつもと同じ」と流すのではなく、ほんのささいなことからでも、患者さんの状態をキャッチするアンテナを張り巡らせなければなりません。
あ、はい続けます。確かに新人のうちは経験が乏しいので患者さんの変化がわかりにくく、見逃しがちになるかもしれません。
でも、先輩の協力を得ながら仕事をしているうちにだんだんと分かってきます。
患者指導を学ぶことができる
慢性期は急性期を脱して、急性期ほど積極的な治療は必要なくなります。しかし、病状は長期化しているため療養が必要な段階です。
病気によっては看護師が患者さん本人や家族へケア技術を指導しなければなりません。
こういった患者指導も看護師の技術のひとつです。まずは自分自身がこういった技術をしっかり習得していないと患者指導はできないものです。ひとつひとつの技術を確実に学ぶことができます。
患者さんと向き合いながら看護師として成長していきたいと思うなら、まさに慢性期がピッタリではないでしょうか。
患者さんや患者家族とじっくり関われる
急性期は、生命の危機から脱することが目的なので患者さんの病状だけに目を向けがちです。
しかし慢性期は、生命の危機状態は脱していても日常生活に完全復帰まではいかない状況。患者さんの身体状態だけでなく、心理状態にも目を向けていかなければなりません。
慢性期は病気の状態によっては、寛解・増悪をくりかえすもの、日常生活に援助が必要になるなどさまざまです。患者さんとその家族も病気がきっかけでライフスタイルに変化ある場合がほとんどで、悩みや不安を抱えている事が多いです。
慢性期看護師は、そんな患者さんや患者家族をバックアップするのが役割です。じっくりと腰を落ち着けて関わりを持ち、問題を一緒に考えていけるのが慢性期のよいところです。
新人看護師さんは、患者さんとの関わりの中から看護師としての業務や技術の向上を望めるのはもちろんですが、色々な気づきや学びをもてるのがメリット。人間的な成長も期待できますね。
新人看護師が慢性期で働くことのデメリット
看護スキルの習得が難しい
慢性期は病状がある程度安定していることが多く、急性期のような医療行為はあまり行われません。
病棟によってはおむつ交換や体位変換など介護業務がメインになっている場合もあります。そのため、急性期病棟と比べると看護技術が習得しにくいというデメリットがあります。
とくに新人看護師の場合、看護技術を早く学んで一人前になりたいと考えるのは誰しも思うこと。看護技術の習得が難しい環境にいると、「自分が同期と比べて劣っているのでは?」と考えてしまう新人看護師も多いようです。
ルーチンワークが多く変化が少ない
慢性期はある程度病状が安定しているため、急変はそれほど多くありません。そのため毎日の業務の流れがルーチンワークのように大体決まっています。
やりがいを求める場合、少し物足りないと感じるかもしれませんね。
介護が必要な患者さんが多いと看護師も介護をしなければならない
慢性期病院・病棟の場合、介護が必要な患者さんが多いです。寝たきり患者・介護が必要な患者さんが多いと看護師も体位変換やおむつ交換、入浴介助などの介護業務をしなければならなくなります。
そうなると、看護よりも介護をしているという意識が強くなってしまうかもしれません。
急性期で働く新人看護師。慢性期に転職したいけど・・・
実は、慢性期で働きたいと考えている新人看護師さんの中には「急性期病棟で働いていたけど合わない」「急性期がきつい、辛い」という理由で慢性期病院に転職したいと考えている方もいらっしゃいます。
新人のうちに急性期から慢性期に転職したいと考えるのはキャリア的にどうなのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
まずは急性期が合わない理由を考える
慢性期に転職をしたいと考えている場合、まずは急性期のどんなところが合わないと感じているのでしょうか?急性期で働く新人看護師さんたちの悩みを聞いてみると・・・
- 覚えることが多すぎてついていけない
- 忙しすぎて、プライベートの時間がない、体調を崩している
- ミスを起こすのではないかといつも緊張している・怖い
- 急変時など業務でとっさに動けず、無力感を感じる
- 患者さんともっと向き合う時間が欲しい
- 職場の人間関係で悩んでいる
- 性格的に急性期が合わない
だいたいこのようなとこで悩んでいる方が多い印象です。
ひとりで悩まず周りに相談する
まずは、ひとりで悩まず周りの同期に相談してみることをおすすめします。自分よりできると思っていた同期が、実は同じような悩みを抱えていたりすることが多いもの。お互い相談したりアドバイスしあって解決することもあります。
また、新人時代からすぐ即戦力になれるほど働ける人はいません。今はバリバリに働いている先輩たちも、新人時代はかなり悪戦苦闘しているはずです。周りの先輩、プリセプターに相談するのも良い方法ですよ。
一般的に「一つの場所に3年間勤めてこそ一人前」なんて言われていますよね?これは3年経つと、病棟の看護業務をマスターし、リーダーデビューすることが多いからです。業務に慣れるまでの1年間は辛いですが、2年目になるとがんばった分だけ成長していますよ。
それでも急性期が合わない場合は慢性期へ転職を考えても
しかし、いろいろと努力し頑張ってみたものの、どうしても急性期が合わないという場合もあります。
この場合、慢性期病院への転職を考えるのは全く悪いことではありません。逆に、これだけ努力し頑張ってみたけど急性期が合わないということは、あなたが活躍できる場は他なのかもしれません。
第二新卒で慢性期病院の求人を選ぶときのポイント
新卒間もない看護師が転職する場合は、第二新卒の再就職となります。経験が浅い分、気を付けるポイントがあります。
教育体制が整っている医療機関
新人1年目での転職は、まだまだ指導を受けなければならない場合が多いです。まずはそのことを理解している医療機関への転職がおすすめです。
新人研修やプリセプター制度があるなど教育プログラムがしっかりしている医療機関を選ぶと、安心ですね。
転職サイトを上手に利用する
転職先の情報を集めるのはひとりではどうしても限界があります。しかも、働きながら次の転職先を探すのは大変ですよね。
転職先の情報を効率良く集めるために、転職サイトを上手に利用することをおすすめします。
慢性期の仕事には色々な種類があります。詳しくは、「慢性期病院・病棟の看護師求人はこう選ぶ!慢性期への転職で失敗しないために」を参考にしてください。
新人看護師が慢性期で働いても大丈夫!
慢性期には慢性期ならではの良さがあり、新人看護師でも学びが多い場です。
急性期のように看護スキルが習得できないため、看護師として遅れてしまうのではと考えがちですが、スキルの習得は後からでも十分出来ます。
患者さんと向き合ってじっくりと看護をしたいと考えている方は慢性期の看護を考えてみてくださいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。