未経験者が小児科看護師になるには?必要スキルや勉強しておきたい知識とは
PRyumi
『みかん』の言う小児科に必要な知識ってどんなものか、気になりますよね。
この記事では、小児科の看護師になるために必要なスキルや、持っておいた方がいい知識についてお伝えします。
「小児科看護師になるには何を知っておいたら良いの?」って思っている看護師の皆さん!小児科経験者の私が、看護の本には載っていないこともお知らせしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
小児科で働く前に知っておきたい「小児看護の知識・技術」
子供は大人とは体のサイズが違えば正常値も違います。知識を持っていれば慌てなくて済むことも、「あれ?この値でいいんだっけ?」と現場で困らないために知っておいた方がいい数字があります、。
子供の正常値を知っておく
●バイタルサイン
ベビーの脈拍測定は心音を聞いて行います。もう、看護師に聴診器持って迫られるだけで泣いちゃうベビーも多い。
泣けば簡単に脈拍は速くなりますよね。
なんて思っては困ります。正常が分かっているからこそ、異常もわかるのです。
●身長や体重など発達曲線、月齢別発達課題
脱水で入院してきた子供が、成長曲線より大幅に下にいる。「表情も乏しいし、子の月齢で歩かないのはおかしいな・・」と思ったら虐待児だったことがあります。
虐待を通報するのは主にドクターの仕事ですが、看護師は子供の成長発達の度合いをよく観察して接していかなくてはいけません。
寝返りが出来ていない子は寝返りを促すような遊び、言葉がはっきりしない子はコミュニケーションに注意する・・など、月齢別発達課題が頭に入っていないと、出来ない関わりですね。
●月齢に対する体重当たりの薬剤量
小児科では利尿剤、抗生剤など、どんな薬剤でも「体重当たり何グラム」で処方されます。
オーダーするのはもちろんドクターなので、看護師は薬剤量は、「プロ㎏何グラムである」とは知らなくて良いのかもしれません。でも、オーダーを確認するのも、実際に薬を手に取って準備し、子供に投与するのも看護師。
確認する看護師に薬剤に関する知識があれば、子供に誤った量が投与されるのを防げるのです。
実際大学病院にいた時に、5年目の先輩が「先生、この子にこの利尿剤の量は多くありませんか?」といい、担当医がオーダーミスを防いたことがあります。
●小児看護の手技
身体計測一つとっても、小児科には臥位で計測する身長計・立位で計る身長計。いつから立位で計るのか、分かりますか?
そう、ただの体重測定も修羅場と化す小児科。そんな時にナースの知識不足でモタモタしたら、子供に負担ですよね。
その他にも
- 子供特有の点滴のテープ固定・シーネ固定
- 点滴刺入や処置の時の抑制法
- 腹囲測定の方法
- ベビーの滴下採血
等を知っておく必要があります。
やっぱり大事!「育児スキル」
小児科ですから当然普段の子供の生活にまつわるお世話が出来なくてはいけません。それは育児スキルそのもの。
体のお世話
日勤ではベビーの部屋持ちが二人いたとしても、夜勤時は赤ちゃんを一人で10人看る、なんて普通。
えっ?それは大袈裟ですが…
だから夜のおむつ交換じは、忍者のように部屋を歩きます。
また、食事介助も、小児科独特。
違うんですよ~。離乳期初期って舌が「もぐもぐ」では無く、「吸う」ように動くものですから。それでむせてしまいます。
成長に合わせて食事介助の仕方も変わってきますからね。幼児期には好き嫌いの問題も出てきますし。
その他
- 寝かしつけ
- 読み聞かせ
- 発達段階に応じた声掛け(気をそらす方法など)
等もできた方がいいですね。読み聞かせは下手だと、子供が全然聞いてくれないんです。
スキルではありませんが、子供の好きなキャラクターや流行の歌・番組などを知っておくと良いですね。
コミュニケーションがスムーズにいきますし、処置の時に話を指摘をそらすこともできます。
保護者とのかかわり方を知っておこう!
実はこれが、大事なことなんですけど、小児科看護師の仕事内容の中で一番難しい。
また、コミュニケーションスキルも重要です。
保護者の年齢層も20代~40代まで様々。祖父母の面会の場合もあり、目上の方に失礼がないようなコミュニケーションが取れることも必要なのです。
はい、私の友人には「小児科ナースになりたいけど、保護者のかかわりが大変なので止めておく」という人もいたくらいですよ。
小児科の看護師に本当に必要なもの
技術も知識も大事ですが、一番大事なことは「笑顔」と「子供が好きだという気持ち。」
子供好きだという気持ちはすぐに伝わるんです。
一方、小児科病棟にはなぜか数人は子供好きではない人もいます。
「成人、特にお年寄りが苦手だから。」「腰痛があって成人のトランスがきついから。」という理由で小児科に転職してくる看護師もいますが、こういう人の子供への対応は、「ちょっと冷たいかもな」と感じることもあります。
そんなナースともうまく付き合って、「自分が病棟の雰囲気をよくしよう」くらいの気持ちで働くことも小児科看護師には必要だと考えています。何故って子供は何しろ敏感ですからね。
小児科看護師を目指している方は、子供好きな気持ちを全面に出して笑顔で転職に臨んでくださいね!
小児科の看護師求人を探す前にまずはこちらの記事をお読みだください。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。