脳神経外科の看護師の求人選びと転職を成功させるためのポイント
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脳神経外科の治療は大きく2段階に分かれます。
梗塞や出血を起こした直後の急性期治療と、その後のリハビリを中心とした慢性期治療です。
そうですね。急性期と慢性期を両方診ている施設もありますし、どちらか一方へ特化している施設もあります。
それぞれどんな特徴があるのか、どのように探せば自分に合った職場を探せるのかといった脳神経外科への転職を成功させるためのノウハウをまとめました。
脳神経外科の求人選び!病院ごとに違う特
脳神経外科の病院は、以下のように分類されます。それぞれの施設の特徴をご紹介します。
入院設備のある脳神経外科病院の分類
入院設備のある脳神経外科病院の場合、総合病院として脳神経外科をもっている施設と完全な脳神経外科病院とがあります。
その中でも、
- 急性期中心の救急指定病院
- リハビリ期中心のリハビリ専門病院や回復期・慢性期病院
- 上記二つの機能をあわせ持つ病院
と分類できます。
●急性期中心の救急指定病院
脳卒中、脳梗塞、交通外傷による脳挫傷など緊急手術を必要とするような、救急事態に備えている病院です。
中には、脳卒中の急性期に対応する「SCU(脳卒中ケアユニット)」をもっている病院もあります。
脳卒中、脳梗塞は時間との勝負です。一分一秒を争う緊急事態に対応するための施設で、手術件数も多くなるでしょう。
看護師は認定・専門看護師も増えます。キャリアアップのための転職先にはおすすめです。
●リハビリ期中心の病院
リハビリ期や回復期中心の施設は、たくさんあります。たくさんあるので、選ぶのが大変なくらいです。
もちろんそういう施設も必要ではあるのですが、本当に脳外科の回復期に携わりたいという時は、よく調べた方が良いですね。
脳梗塞後などのリハビリに本当に力を入れている施設はリハビリスタッフも中心となり、病棟での日常生活から意識が違います。
更に訪問看護まで持っている施設は、病院での集中治療から在宅介護まで継続して看ることができます。
看護師の役割は多く、求人も多くあるでしょう。
●急性期から回復期までの病院
救急外来やSCUなどで脳外科の急性期の患者を受け入れ集中治療し、回復期になると病棟を移動して退院へ向けてリハビリ等を行うことになります。
同じ病棟で急性期から回復期まで看る施設と、病棟を移動する施設とあります。
入院設備の無い脳神経外科病院の分類
入院施設の無い病院は、クリニックや診療所になります。
その中でも
- 日帰り手術もするクリニック
- リハビリや慢性期の経過観察中心のクリニック
- 在宅療養支援や往診も行うクリニック
と分類できます。
日帰り手術には、下肢静脈瘤の手術などがあり日帰り手術専門のクリニックもあります。
脳神経外科への転職を成功させるポイント
脳外科は、急性期と回復期で病棟の雰囲気はまったく違います。
自分にはどのような病棟が合っているか、どのような看護をしたいかをよく考えてみましょう。
急性期中心の施設への転職のポイント
急性期をうたっている病院へ転職する時、チェックするポイントを挙げます。
●急性期治療・手術件数
救急をとっていても、脳外科にどれだけ力を入れているかをチェックします。t-PAなどの超急性期治療や、血管内治療、脳外科関連の手術件数を調べましょう。
そうですね。脳梗塞の急性期は診ていても、発症3~6時間以内の超急性期まで診られる施設はまた限られます。
「脳外科の急性期治療に携わりたい」ということであれば、この超急性期を診ている施設が良いでしょう。
●脳外科専門医の常駐の有無
脳外科の医師が常駐しているかも大切です。救急指定病院で脳外科もとっていても、脳外科医が常駐していない施設は、脳外科を集中して看られない可能性があります。
いわゆる神の手のようにメスを振るう脳外科医もいます。しかし、そのような高名な医師には専門チームがあることが多いのです。
テレビに出るような医師でなくても、地道に良い手術をする医師はたくさんいます。
まずは脳外科医が常駐しているか、次に症例を調べることでその脳外科の特徴が分かってくるでしょう。
●研修制度の有無と充実度
脳外科は、特殊な知識や技術も必要です。また、日々新しい診療技術も生まれる日進月歩の診療科です。
転職してからのサポート体制や、就業中の研修制度などもよく確認しましょう。
求人情報には「親切に指導します」など載っていることも多いですが、本当にマンツーマンでプリセプターがついてくれるのか、どのような研修をどのようなタイミングで行っているかも確認しましょう。
リハビリ期中心の施設への転職のポイント
リハビリ病院への転職を希望する時は、本当にリハビリ病棟として機能しているか慢性期化していないかを見極めましょう。
●リハビリ内容のチェック
脳外科のリハビリ期中心の施設は機能回復目的の温泉と併設していたり、様々な工夫をしてリハビリを充実させている施設もあります。
患者に麻痺があっても、回復が望める時には一切手を貸さなかったり、かなりシビアに対応する側面もあります。
それでも、系統だててリハビリプログラムがあり、患者が日常生活を取り戻せるような援助をしていれば患者の満足度も高いはずです。
どのようなリハビリ援助をしているかを確認しましょう。
●リハビリ科との連携
リハビリ病棟や病院では、リハビリ科が中心になってきます。看護師がどのような立ち位置で、どう関わっているかは大切です。
リハビリに関して、看護師としての視点もあるはずです。そのような意見の受け皿があるかどうかは大切です。
●慢性期化していないか
リハビリ病院は、患者もできるだけ回復したいという強い気持ちで、期間限定でリハビリをする施設です。そのための契約書を取る施設もあります。
期間を区切って、重点的にリハビリをするために在院日数も限度が決まっています。
そうなんです。半年以上入院している患者が多い施設は慢性期化しているかもしれません。
患者の在院日数もチェックしましょう。
急性期から回復期までの施設への転職のポイント
まずは急性期と回復期(リハビリ期)が分かれているかをチェックしましょう。
同じ病棟に混在していてもしっかりケアしている施設もあります。ただ、看護師側は勉強することが多くなったりするかもしれません。
脳外科は、急性期でも慢性期でも忙しい病棟ですが、一緒になっている病棟の方が看護師の疲弊度が高く思います。
あまり頻繁に看護師の募集をかけているときは、要注意かもしれません。
脳外科看護師として活躍するために!
脳外科は、急性期は外科医が、リハビリ病棟になればリハビリ医師やスタッフが中心になるなど、看護師の活躍の場が少ないように思われることがあります。
たしかにその状況に流されてしまうと、それまでになってしまうかもしれません。
しかし、脳外科の治療は急性期の100m猛ダッシュの治療から、自分との闘いの慢性期ののマラソンコースまで長く続くものです。
くじけそうになる患者や家族の言葉が、一番近くで聞けるのは看護師です。患者や根気よく治療を続けられるかどうかは、看護師の関わりにかかっています。
良い転職先を見つけることができれば、やりがいのある仕事ができるでしょう。
自分がどのような看護に向いているかをよく考えて、良い求人を選んでくださいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。