忙しくて高給なイメージは本当?ERで働く看護師の給料と勤務の実態
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ERで働く看護師の給料事情は気になるところです。特殊な仕事に思えるだけに、かなり良い金額をもらっているような気がしてしまいますね。
しかし確かに『みかん』さんのいうように、たいていはお給料と仕事内容は連動しているもの(ERの仕事内容はこちら)でしょう。厳しい仕事のモチベーションを保てるくらいのお給料は出るのでしょうか?
今回は、ERの勤務の実態とお給料についてご紹介します。
ERで働く看護師の勤務の特徴
給料の話の前にERで働く看護師の勤務・働き方について見ていきましょう。それと合わせて給料を見ることでよりERの実態が見えてくると思います。
さて、ERというと常にバタバタして、あわただしいというイメージがあります。いつも残業で、休日オンコールもあるのでは?といった気がしませんか?
しかし、実際にはERの方が一般病棟より働きやすいなんてこともあるんです。
意外とスタッフがいる
ERは、救急対応に備えて多めに人員配置しているところが多いのです。あらゆる救急対応を可能にするためには、人員が必要です。
患者がいない時は、スタッフが遊んでいるように見えてしまうかもしれません。しかし、いざという時のためにスタッフを確保しておくことは、ERにとって大切なことなのです。
ERは緊急加算など加算もとれるので、スタッフをしっかり配置して受け入れを多くすればするほど採算がとれるのです。
受け入れ断りをしないように、人員配置しているのが通常のERです。
私自身は、患者の保清ケアから検温・指導などルーチンワークが目白押しの病棟勤務から比べると、ずっと動きやすく感じました。
ただ、救急要請の件数は予測がつかないので、忙しさは日によってまちまちです。
また、人員が多いということは休み希望が通りやすいということもいえます。
夜勤が多い
ERにとって人員を確保して患者を受け入れやすい体勢をとる必要は、日中も夜間も同じです。急変や事故は、むしろ早朝や夕方に多いものです。
通常の病棟勤務では、夜勤は最低限の人数にしていることと思いますが、ERは日勤並みのスタッフを夜間も揃えていることが通常です。
夜勤が多いのは、ライフスタイル的に難しい人もいると思いますし、体力的に厳しい人もいるでしょう。
ただ給与面では多少高くなる可能性はあります。夜勤回数は募集内容でも確認できると思いますので、チェックしてみましょう。
勤務交代しやすい
スタッフが多いということは、業務を変わってもらいやすいということです。ERのスタッフは夜間も多く出勤してきますので、患者ケアが途中でも早々に業務を引き継いでくれます。
プライマリケアをする病棟や、担当看護師制の病棟だと自分の業務を引き継ぎにくい時もありますね。また、病棟の夜勤者は少ないので、あまり多くの業務は渡せないものです。
それに比べるとERは飛び込んできた初見の患者の処置ですから、流れはさほどややこしくなく引き継ぎやすい側面もあります。
いずにしてもERは勤務交代しやすく、残業は多くないでしょう。
そうですね。夜勤も多いので、残業が多いと体が持たないかもしれませんね。
ERで働く看護師の給料事情
このような状況から、ERの看護師の給料はどうなっているでしょうか。
基本給は施設の規模による
ER勤務と言っても専門看護師で占めているわけでは無く、配属先だけのことなのでERナースというだけで基本給が高いということはありません。
ただ、ERを持つ余裕のある施設は大病院が多いでしょう。その点で、基本給やボーナスが良い可能性はあります。
施設により若干の手当は期待できるかもしれせんが、基本的には変わらないということになりますね。
夜勤手当は高め・残業代は低め
これは、先ほどお話しした勤務事情によります。
夜勤回数が多いので、夜勤手当は高めになります。
反対に残業は少ないことが多いので、残業代は忙しい病棟よりは少なくなるでしょう。
残業が多い病棟は、その他にも問題があることが考えらえます。お勧めできないですね。
ERで夜勤手当を高めに設定している施設だと、転職により給料アップは期待できそうです。
給料が高い低いは何で決まる?
ER看護師の給料も、施設基準に準ずることが多いとお話ししました。それでは、施設基準はどんな状況になっているでしょうか。
民間病院と国立病院
それでも、毎月の手取り額は大規模の民間病院の方が高いと言われています。ただ、国立病院はボーナスが多いのでそれによって年収としては若干高めになるようです。
民間病院の地域による差
民間の総合病院だと、給料の地域差はあります。
東京や神奈川県と、地方の初任給でも1~2万円程度の差があります。病院によって違いはありますが、大きくは違わないですね。
給料アップを目指すなら!
ERに転職して給料を上げたいということであれば、考えておく要素があります。
そのようなことと共に、せっかくERでの勤務を目指して転職を考えるなら「救急専門認定看護師」や「救命救急士」また、緊急事態に応用できる「内視鏡専門看護師」「心臓カテーテル専門看護師」「脳卒中認定看護師」などの専門看護師資格をとることもお勧めです。
ERでの勤務にも活かせますし、手当も付くでしょう。
ERでの勤務を充実させるために
ERでの勤務事情をお話ししました。
他の施設と大差ないということで、やる気が失せてしまった方や勤務体制に不安になった方もいるかもしれません。
しかし、私は疾患の基本が分かりましたし、残業が少ないことで自分の時間を有効に使えた気がします。
ERは人気もあるので、募集は多くはないかもしれません。その中で、やりがいだけでなく少しでも待遇の良いER看護師の求人をぜひ見つけて、充実したER勤務をしてくださいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。