看護師復帰の生の声!出産を機に退職した看護師の再就職活動記録
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私は総合病院に3年、クリニックに5年勤務し、出産を機に退職しました。
両親はどちらも遠方で、現役なので頼れません。
そんな中、小さい子どもが2人いるので、復帰は難しいと思っていましたが、このたび看護師としての再就職が決まりました。
こちらにその活動記録として、みなさんのお役に立てることがあればと思い、記事にしてみました。
ブランク3年の私が看護師復帰を決めた理由
妊娠を機に病院を退職した私は、しばらく復帰することは難しいと思っていました。
なぜなら、私たち夫婦はどちらも実家が遠く、頼れる人がいないから。
ブランクは3年。
まだブランクより勤務経験のほうが長いです。
現役時代は何かと疲れていたので、しばらくゆっくりする予定でしたが、ブランクが開くにつれて焦りが強くなり復帰することに。
私が焦っていたのは、現場を離れた元看護師の口からこんなことを聞いていたからです。
確かに、ブランクが開くと臨床に戻る自信がなくなりますよね。
どんどん新しくなっていく医療技術に業務の電子化…
注射針を触る勘も動作も、どんどん鈍くなってしまうのではないかと感じていました。
ただ、2人の子どもは2歳差なので、どちらもまだ手がかかります。
そんな中、1年の育休を経て復帰していく友人を見て、うらやましく感じていたのです。
やはり、育児に専念していると、社会から取り残されているような感覚になりました。
昔のようにやりがいを持って仕事をし、看護師として誰かに評価されたい、喜んでもらいたいと感じるように。
保育園探しが先かと思ったのですが、院内保育所がある施設が多いことも知っていたため、まずどんな施設に再就職するか考えることから始めました。
子持ちの看護師を雇ってくれる病院はある?!
再就職先の選び方
では、どのように就職先を選ぶかですが、まずは自分が通勤できそうなエリアすべての病院を調べてみました。
今はたいていの病院が求人を出しているので、病院を検索して片っ端から調べてみたのです。
その結果、私の住んでいる地域では、クリニックを除いて100%の病院が求人を出していました。
当時やりたい領域は緩和ケアでしたが、急性期の大きい病院にしかありません。
急性期でバリバリやりたい気持ちもありましたが、残業が多い、忙しいとのことで諦めることに…
最終的に悩んだのは、慢性期の病院と保育園の看護師でした。
慢性期病院と保育園看護師を比較
どちらも子育てをしながら看護師をするには、働きやすい職場だと言われます。
その理由を比較しながらご紹介したいと思います。
●慢性期病院で働くメリット
- 処置や検査が少なく、看護業務も少ない
- 残業が少ない
- 時給が高い
- 土日祝が休みやすい
- 急な休みが取りやすい
慢性期の病院は、急性期を脱した患者さんが自宅に帰るまでに療養する病院のことです。
よって、独歩の患者さんはほぼいません。
介助が必要な患者さんが多いですが、介護士が多数配置されていますので、体力的な不安は感じませんでした。
急な検査や処置が多い急性期病院とは違い、あらかじめ予定されたリハビリ目的の方が多いので、土日祝は休みが取りやすいです。
よって、当日突発的な休みが必要になっても、他のメンバーでカバーができるのだといいます。
●慢性期病院で働くデメリット
- 業務内容に物足りなさを感じる
- 長期入院の患者さんとの関係に悩む
- 看護職員の年齢層が高め
慢性期病院で働くデメリットとしては、看護行為が少ないので、バリバリ働きたい人には物足りなく感じるのだそう。
こちらも子育てをしながらという点を考えると、私にはありがたい環境なのかなと思いました。
また、患者さんは入院が長くなってくると、意思をはっきり伝えてこられます。
入院中、せん妄が出てくる場合も。
その対応が多くなってくるので、少しツライと感じることもあるようです。
看護職員の年齢層が高いことで、摩擦が生じたり、子育てに理解を示されないことがあるかもしれませんが、人間関係はどこにでもあることなので、今回はスルーします。
●保育園で働くメリット
- 医療行為がない
- 子どもがかわいい
- 子育てに対する理解がある
- 夜勤がない
- 日祝日・年末年始は休み
一方、保育園看護師の業務内容は、園児・職員の健康管理、衛生管理、保健だよりの作成、感染症の予防、健康教育・相談などですが、多くの保育園では0歳児の保育補助に入ることが多いです。
保育園で働く一番のメリットは、医療行為がないことでしょうか。
子どもと接するので、子ども好きの人ならとても楽しい仕事です。
子どもの病気にも理解があるので、休みを申請しても分かってくれることが多いのだとか。
夜勤もありませんし、土曜日出勤はあっても日曜祝日は休みのところが多いです。
●保育園で働くデメリット
- 保育補助がメインになることがある
- 業務内容を理解してもらえない
- 1人配置のところも多く、責任が重い
- 時給が安い
- 仕事でも育児をしなければならない
デメリットとしては、看護師の仕事に加えて保育の補助がつくことです。
保育園に行ったことがある人ならお分かりかと思いますが、保育園は本当に忙しいです。
子どもが集まるとパワーもすごいし、大人でも圧倒されますよね。
低年齢のクラスの方が手が足りないので、0歳児のクラス担任に入ることもあるのだとか。
保健だよりや健康教育などしたくても、なかなか手が回らず持ち帰りになるハメに…
看護師は1人なので、業務内容を周りの保育士に理解してもらえない、時給が少し高いこともあり、風当たりがキツイとの声も経験談としてありました。
育児から解放されることがストレス解消になると感じる人は、保育が仕事になると精神的な負担が大きいかもしれません。
いかがですか?
もちろん職場によって多少の違いはありますが、以上のことが言えると思います。
家事や子育てができる力を蓄えておこう
私は再就職する上で、自分がやりたいことややりがいは二の次にしました。
家に帰れば好きなものを食べて寝ていられた独身時代とは違い、育児と家事が待っています。
余力を残していなければ、家族全員共倒れになりそうな気がしたので、少し物足りないぐらいのほうが今はいいかなと思います。
保育園もかなり迷いましたが、子どもも保育園に通っているので、行事の日が被る可能性を考え、慢性期の病院を選ぶことにしました。
子育て中、祖父母の援助なしでも採用してもらえる?
もちろん、私には援助が得られない分、病児保育やファミサポなど頼れるものは利用しようと徹底的に調べました。
その結果、ファミサポは病気のときには使えないので、病児保育は見つけておきました。
面接を受ける前に職場の施設見学に行った際、子育て中の看護師がたくさん働いていること、そのため時間外の委員会活動などはしていないこと、残業はほぼないことなどを教えてもらいました。
「保育園からお迎え要請が来た場合には、職員をすぐに帰らせている」とのお話が聞けたので、ここならやっていけそう!と思ったのです。
看護部長からも、せっかく免許があるんだからそれを生かして一緒に働きましょうと言っていただきました。
再就職で頼りになったのは…?
私の場合は、何より子どもがいる中で突発的な休みに対応できるか、そんな私でも雇ってもらえるかが重要だったので、子育てに理解がある職場はどこかを聞いて回りました。
時間がない人や自分からは聞きにくいようであれば、看護師転職サイトを使うのがベストです。
病院の内部事情や離職率など直接聞かないとわからない情報を事細かに教えてもらえます。再就職にあたって気になることは担当の人を通じて聞いてみるといいですね。
看護師復帰でやりがいを見つけよう!
私は、小さい子どもを2人抱えながら看護師復帰が実現しました!
同じような理由で復帰を諦めている人も多いかと思いますが、勇気を出して復職してみると、またやりがいを感じることができますよ。
せっかく看護師免許があるなら、少しでも使う方がいいです!
今までの育児中心の生活から一転、自分の世界が広がっていくと思えばワクワクしませんか?
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。