退職してから転職したい「ジックリ型看護師」のための転職活動の流れと進め方のコツ
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さあ?それはどうでしょうね。
ゆっくり探すのも悪くはありませんが、大事なのは「計画性」です。
計画性が大事なのは在職中の転職だけではありません。時間があるからといって、無計画にダラダラと転職活動をしていては、思うような転職ができない結果になりがちです。
仕事を辞めて、ゆっくりと再就職先を探そうとするときに、もっとも恐ろしいのは「仕事の意欲の喪失」です。
仕事の意欲を失わないためには、再就職に向けた計画を立てておく必要があります。
余裕があっても計画は必要!ブランクをあけて転職する場合の転職活動の流れと進め方のコツについて説明しましょう。
ブランクをあけて転職するプランの一例
ブランクをあけての転職では、いつ頃を目途に再就職するかを考えて計画を立てる必要があります。
4月の再就職を例に、全体の流れを見てみましょう。
退職まで | 退職後の計画を立てる 円満に退職する | 退職翌日~14日以内 | 健康保険、年金の切り替え手続き |
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離職票が送られて来たら | ハローワークに提出し、失業給付の受給手続き 再就職活動(求職活動)を始める 履歴書、職務経歴書を準備する |
秋~年内 | 看護師転職サイトに登録する 4月採用の募集に応募する |
~1月 | 採用面接を受ける |
2月 | 内定をもらう ハローワークに届け出 |
3月 | 生活と体調を整える 再就職先に提出する書類を揃える |
では、ここから具体的な転職活動を見ていきましょう。
退職後の生活設計を立てる
準備は退職前から始まります。
いつ頃を目途に再就職するのかを考える
看護師の求人は、年間を通して波があります。
4月転職が最も多く、次いでボーナスの支給後に多くの求人があります。
こうした業界全体の流れに合わせて再就職をするのか、または自分のタイミングで転職をするのか、いずれにしても「いつ頃」という目途を立てておかなければ、転職活動を計画的に進めることはできません。
その間の生活はどうするかを考える
再就職の時期を決めたら、それまでの生活をどうするのかを考えます。
『みかんちゃん』のように、実家暮らしで生活に困らない人ばかりではありません。
「生活に必要なお金をどうするか」は、仕事を辞める上でしっかりと考えておくべき問題です。
「退職金」や「失業給付(失業手当)」には支給要件があり、必ずもらえるものではない、ということも知っておきましょう。
●退職金
看護師の退職金ってどのくらいと思いますか?
ハイ、残念。それほど多くはありません。また、必ず支給されるわけでもありません。
一般的には、勤続3年以上が支給対象とされています。
退職時の基本給に勤続年数や職場で定められた係数をかけて、金額を算出します。
例えば、勤続5年の例では、
240,000円(基本給)×5(勤続年数)=1,200,000円
となります。
また、「退職金制度」自体がない職場もあります。
自分がどのくらいの退職金があるかは、職場での支給要件や算定方法で確認しておきましょう。
●失業給付
失業給付は、退職前の2年間に雇用保険への加入期間が合計1年以上ある人(自己都合による退職の場合)を対象に支給されます。
支給金額は、退職時の日給に対し、50%~80%の日額で支給されます。
支給日数は、勤続(雇用保険被保険者期間)10年未満で90日、20年未満で120日、20年以上で150日です。
また、自己都合による退職の場合は、支給までに3か月の待期期間があります。
すぐにお金が入ってこないことも知っておきましょう。
なお、失業給付はあくまでも、求職活動のための給付です。すぐに働く意思がない人は、給付の対象にはなりません。
計画に無理はないか確認を!
退職後のお金の事情によっては、想定よりも早めに再就職しなければならないかもしれません。
「お金が無くなったから、そろそろ働くか」と思っても、思うような仕事がない場合もあります。
計画に無理はないか、しっかりと考えておきましょう。
円満に退職する
ここでも大事なのは「円満退職」です。
「すぐに仕事をしない」ことをどう伝えるか
すぐに転職しない場合は、引き留めに合いやすくなります。
退職の時期の融通が利くため、退職者が重なる時期を避けて退職するなど、ある程度は職場に譲歩することもできますが、あいまいな態度をとっていると、「辞め時」を見失ってしまいます。
再就職の時期とそれまでの生活を計画し、「いつまでに退職する」というリミットは決めておきましょう。
そのうえで、ハッキリとした態度で退職の意思を伝えましょう。
退職後、失業期間に必要な手続き
健康保険、年金の切り替え
いずれかを選択し、役所および家族の勤務先で手続きを行います。この時に、退職時に受け取った「健康保険被保険者資格喪失証明書」が必要になります。
健康保険 | ・国民健康保険に加入(14日以内) ・元の職場の社会保険の任意継続(20日以内) ・家族の健康保険に扶養家族として加入(直ちに) |
年金 | ・国民年金(14日以内) ・配偶者の扶養家族として加入(直ちに) |
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税金の納付準備
税金は、在職中は給料から天引きされていましたが、仕事をしていない間は自分で納付しなければなりません。
所得税 | 退職後、同年内(12月末)までに再就職しない場合は、翌年確定申告 | 住民税 | 前々年度の残金および前年度分を、送付される納付書に従って自己納付 |
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失業給付金申請
ハローワークで失業給付の手続きを行います。
退職後2週間ほどで、「雇用保険被保険者離職票-2」が前の職場から郵送されてきます。
それが届いたら、速やかに管轄のハローワークに出向き、手続きを行いましょう。
再就職活動を始める
再就職先を探す
再就職先を探す方法には、次のものがあります。
- 看護師転職サイト
- ハローワーク
- 看護協会のナースセンター(eナースセンター)
- 病院のHP 折り込み広告への直接応募
ハローワークは、失業給付の「認定日」には必ず出向かなければなりません。
認定日に合わせて、求職情報の閲覧や窓口での相談もできます。
●おすすめは、看護師転職サイトの利用
ハローワークやeナースセンターに比べ、看護師転職サイトは求人件数が多く、あらゆる条件の中から自分に合った仕事を探すことができます。
目標の転職時期を伝えておき、早めに情報を得られるよう相談しておきましょう。
応募する
履歴書、職務経歴書を作成し、応募先に送付します。
履歴書用と面接用に「志望動機」を考えておきましょう。
採用試験を受ける
面接のほか、作文(小論文)や筆記試験を受けます。
●ブランクをあけた理由は?
採用面接では「ブランクをあけた理由」を尋ねられることがあります。何と答えますか?
10年も20年も働き続けてきた人であれば、理解もされるでしょうけど、1年、2年でそれは……。
「資格取得や勉強の時間に充てたかった」がウソっぽいなら、「仕事を離れて、視野を広げたかった」「自分の生活を見直し、リフレッシュしたかった」などでも印象が悪くなることはありませんよ。
内定を受ける
試験後、1~2週間で採否が決定します。結果通知の方法は、採用試験時に確認しておきましょう。
失業給付受給中に再就職が決まったら、その旨をハローワークに届け出ましょう(給付期間内の就職前日までの給付金が支払われます)
就業に向けて生活と体調を整えておく
再就職が決まったら、仕事に合わせて生活リズムを整えましょう。体調を整え、体力や気力を回復しておきましょう。
再就職先への提出書類や通勤手段の確認なども、余裕をもって進めておきましょう。
ブランクをあけて転職する場合、ある程度の目途を立てておかなければ、場当たり的な転職活動になりがちです。
有意義な転職のためには、しっかりとした転職計画を立てておきましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。