【産休・育休明けで復帰する看護師の働き方ガイド】時短勤務はできる?夜勤は?
PRまこ
休暇期間としては長かった産休・育休も、過ぎてしまえばあっという間。その後に待ち構えているのは、
という2文字。
産休・育休中に転職をしたり、復帰後すぐに退職をする人もいるように、やや後ろ向き姿勢にならざるおえない「産休・育休明けの復帰」の現実。
勤務体制やママナースが受けるキツイ風当たり、それを吹き返す戦法についてまとめてみました。
産休・育休明けで復帰する看護師の勤務体制
いよいよ家事子育てに専念した産休育休を終え、職場復帰です。子供の世話をしながらの仕事は今までと同じ勤務形態では無理があります。
子育中の働くママのための制度はいくつかあるので紹介します。
時短勤務できるのか
まず、時短勤務については育児介護休業法で3歳までの子を養育する労働者の権利としてきちんと定められているので可能です。
看護師も、復帰後に時短勤務をして働いている人はたくさん居ます。例えば9時〜15時、10時〜16時など。保育園の送り迎えが出来るような設定をしています。
ただ、時短勤務では各職場の規定により、給与(基本給や賞与)が減らされます。また、残業しない事が前提なので、もし残業をしても残業代が出ないところもあります。
それなら、育児に支障の出ない時間を設定してもらい時間内に終わるように働けば大丈夫だ!と思うかもしれません。
しかし、時短勤務をしている看護師からは時短勤務をしているが故の様々な悩みが出て来ます。
時短ママナースvs常勤ナースの戦い
実際にどんな悩みや不安・不満が出るのかママナースに聞いた話を参考に連ねてみました。
時短勤務ママナースの悩み
- 受け持ちを5〜6人付けられ、日々残業。残業代出ない
- 有給はほとんど子供のための休み(急な風邪など)に当てられる
- 保育園から迎えが遅いと怒られる
- 職場からも子供の風邪や病気でしばらく休むと睨まれる
- 欠勤が多くなると自己退職を勧められる
- 仕事に抜けがあると必要以上に不満を言われる
- 同じ職場に他にも時短勤務の人が居ると、あの人は残業もやってくれている等働き方を比べられる
いずれも悲しいけど頷ける内容ではないでしょうか。
『柿太郎』おじいちゃんは、公私混同ではありますが、スタッフ皆んなが『みかん』のように快くフォローしてくれるとは限りません。
嫌味ではなくとも現実問題『れもん』のように自分の仕事状況から無理という言葉が出る事もあります。
では、常勤で働く看護師は時短勤務のママナースにどんな不満を抱いているのでしょうか。
常勤ナースの不満
- フル勤務者に受け持ち配分や緊急入院の受け入れ、夕方以降の業務など負担がかかる
- 朝や夕方の一番忙しい時間帯に居ないので困る
- 委員会や会議、看護研究など病棟業務以外の仕事をしなくてよいのは不公平
などなど、色々な不平不満があるようです。
時短勤務でも働きやすい方法
では、どのような働き方なら時短勤務でも働きやすいのでしょう。
例えば、受け持ちナシのフリー業務や外来勤務への部署異動。
今までの経験を存分に発揮できずやりがいを見出せない事も出てくるかもしれません。
しかし、早く帰って育児をする事に重きを置くなら上司である師長さんと相談し、このような働き方に変える事をお勧めします。
また、子供が病気や風邪に罹り度々休まなければならないのなら、病児保育施設ファミリーサポートを利用するのも一つです。
病棟は独身の若い看護師が多い傾向にあるのが特徴です。それ故に、ママナースの時短勤務に理解を得てもらうのが難しいとも言えます。
そもそも上司である師長が子育て・時短勤務に協力的でないと、働きにくいばかりです。
どんなに規則が設けられていても病院・クリニックの風土次第で規則はあってないようなもの。
働きやすさも天と地の差が出てくるので、今まで時短勤務をしていた先輩がいたなら、是非話しを聞いて確認しておきたいですね。
復帰後すぐの夜勤はアリ!?
育児介護休業法で、小学校入学前までの子供を扶養する親から請求があった場合には、深夜業(22時〜5時)をさせてはならないと定められています。
ポイントは、
という事。
復帰前に上司である師長や部長と復帰後の働き方について相談すると思いますが、ここで自分の要望を確実に伝えることが重要です。
経済面を考えて夜勤をしなければと考える人は居ると思いますが、積極的に夜勤を望むママナースは少ないと思います。
旦那さんや祖父母など、夜勤の間に子供をみてくれる協力者がいることが必須。もしくは、24時間託児所付きの病院で働き、子供を預けるか。
いずれにしても、夜に母親が居ないのは親が考えている以上に子供にとっては大きな不安が伴うので、子供の年齢や成長過程をみながら決めたいところですね。
我が家は2歳半を過ぎた今でも、母子分離が全くできて居ないので(私自身も子供の隣で寝て居たい…)無理でしょう。
院内保育の利用状況
では、働くママナース達はどのくらい院内保育を利用しているのでしょうか?
院内保育と院外の保育施設、どちらが良いのでしょう?
総務省による「院内保育所の設置状況等」による調査データを踏まえて言える事は、
- 500床以上の大病院の方が院内保育の設置率が高い
- 院内保育の利用率は高い
- 院内保育の充足率が80.8%=院外の保育施設を利用している人もいる
- 50%以上の機関で24時間保育がある
- 同じく50%以上の機関で休日保育がある
- 病児保育は少ない
院内保育を利用すると、自分の休みの日は預けられません。
休日=育児専念日となり自分のための休息日が無くなるというデメリットもあります。
実際、院内保育を利用している友人は仕事日と育児日で毎日が埋め尽くされると嘆いていました。
また、院内保育だと園庭がない、クリスマス会など行事が少なく子供の保育内の成長を見る機会が少ないといった理由から院内保育を外す友人もいました。
逆に院外の保育施設を利用している友人は、平日の休みには、子連れではなかなか行けない場所に保育園のお迎えまでに足を運んで上手くリフレッシュしていました。
まず、子供が産まれた月によっては、4月の保育施設入所が難しく育休期間を調整しなければなりませんが、院内保育ならその心配はありません。
また、仕事が終わって一目散に子供に会いに行けます。
そのほか、病気やケガで呼び出しがかかっても、すぐに我が子の容体を確認できるのです。
院内保育・院外の保育施設、それぞれ良し悪しあるので、何に重きを置くか考えて利用を検討したいですね。
何はともあれ、働くママナースさんの頑張りは認められるべき!!
利用できる制度はフル活用して、仕事に育児に頑張りましょう!!
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。