【ママナースのための転職術】子育てと仕事を両立するための働き方と求人選び
PRyumi
そうなんですね。ママ看護師が職場を選ぶときは、「ただ、看護師としてやりたい仕事をする」のではなく、夫や子供に負担がかからないか、自分の体に無理が来ないかも考える必要があります。
私は子育てをしながら看護師として色々な職場を経験してきました。その経験を基に、「ママ看護師におすすめの働き方・求人選び」についてお伝えしようと思います。
ママナースは常勤?パート?どっちがいいの?
ママナースの働き方は大きく分けて常勤でバリバリ働く働き方と、パートでちょこちょこ働く働き方の2種類がありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
常勤ママナースの働き方
●子育てしながら常勤で働くメリット
常勤勤務のメリットはなんといっても収入が高いことですね。勤務している時間が長いので、一定の収入を確保することができます。
また、突発の遅刻に対しても柔軟に対応してくれる場所が多く、給与が急に減ったり、急に仕事がなくなることは少ないといえます。
●子育てしながら常勤で働くデメリット
デメリットは時間の融通がきかなかったり、責任が重いことが挙げられます。
また、大きな病院だと主任などの役職を任せられたり、委員会への参加や会議などの出席など負担が増えてしまいがち。病院によっては急な残業や出勤が発生する可能性も考えられます。
パートママナースの働き方
●子育てしながらパートで働くメリット
パート・アルバイト勤務のメリットは比較的時間の融通がきくということ。子どもが小さい時は週に2回という勤務や、午前のみという働き方を選ぶことができます。
「家事や子育ての隙間時間に少しでも働いて収入がほしい」という考え方に合っている働き方ですね。
また、パートであれば扶養の範囲内で働くということもできます。
●子育てしながらパートで働くデメリット
デメリットとしては、収入が少なくなったり、雇用が安定しない可能性があるということです。突発でお休みをした場合は給料が減っていきますし、安定して一定の収入が得られるわけではありません。
また、勤務場所によってはパート勤務の方でも、常勤で働くスタッフと同等の働き方を要求される職場もあるので、勤務場所の見極めが必要です。
協力体制ができていない家は常勤は難しい
ここまで常勤とパートのメリットとデメリットをそれぞれ見てきましたが、せっかくなった看護師。「子どもがいても第一線で働きたい」、「やりがいを求めて好きな科目を常勤でやりたい」と思う人が多いかもしれません。
もちろん、子育てをしながらでも常勤で働くことはできます。
でも、それはきちんとした協力体制ができていればです。
常勤で働くことをおすすめできる人は…
- 実家が近く、元気な親に育児が頼める
- 夫が交替勤務などで、育児に協力的
- ベビーシッターなどを駆使して仕事に穴をあけない
などの環境が整えられる人です。
何の準備もなくフルで常勤をしようとするとどうしても周囲のスタッフに負担をかけることが多くなります。熱を出さない子供などいないので。
こうした状況は結局は自分を苦しめます。条件を整えることが出来なければ、時間をセーブしてパートで働くのがいいでしょう。または、常勤であっても時短勤務を採用している病院を選ぶのが賢明です。
ママ看護師が求人を選ぶなら立地はどんなところ?
そうですね。ちょっとでも時間を節約したい!と感じるので通勤時間をかけるのは勿体ないです。
また、子供の急な発熱の時は仕事を早退して子供を迎えに行き、小児科に連れていかなくてはなりませんよね。
ということは、保育園や学校に近い職場を選ぶことは勿論、かかりつけ小児科にも近い職場が理想というわけです。
子供がいると子供の足で一緒に移動するのは時間がかかります。時間を節約したかったら、車通勤がおすすめ。
また、子供が体調不良で迎えに行くときのことも考えると、「車通勤可能」の勤務先の募集を探したほうが良いでしょう。
その際、駐車料金が例えば2万もかかってしまったら、2万円の減給と同じです。できれば職場の駐車場がついているのか、有料ならいくらなのかも確認しましょう。
ママナースが働きやすい病院の職員構成
そのとおり。やはり、人間、同じ立場でないと共感することができません。独身ばかりですと子供の迎えのために定時で職場を離れようとすると白い目でみられるでしょう。
そうなんです。私も経験ありますが、ベテラン主婦の多い職場では子供の体調不良による早退や欠勤はにはとても理解があります。
そうですね。その他にも、
- 看護部長が子育て経験者
- 師長など直属時の上司に子育て経験がある
- 組織の看護職員の人数が多い
というところも大事です。
そうなんですね。実際に私の同僚も、「子供が小さくて休むことがあるから、人数が少ないところでは働けない」と言っていました。
人数が少ないと、「残った人に負担をかけている心苦しさ」で、また自分が辛くなるんですよね。同僚に迷惑をかけて、全く平気ではいられませんしね。
そう考えると、クリニックよりも、総合病院や検診センターなど、看護職員がある程度人数がいるところに応募したほうがいいですね。
子育てと仕事の両立におすすめの看護師求人
総合病院
●病棟パート
療養病棟などで、患者さんの処置の介助や、保清など身体ケアを行います。リーダーや部屋持ちは常勤がしますので、フリーで病棟を回ります。
●外来診療介助
午前中のみの予約外来・造影CTなど検査介助・処置室での採血など。
クリニック
クリニックは外来診療のみですし、そもそも処置に時間がかかる重傷者は大きな病院に紹介します。医療度の高い人は少ないですね。
医療依存度が低く、大変な患者さんが少ない代わりに、看護以外の仕事は多いです。レントゲンのポジショニング・薬品や物品の請求全般・呼吸機能や心電図など。
また、土日祝がお休みのクリニックを選べば、必然的に土日に働くことがなくなります。また、土日が休みではなくても土曜日は半休といったクリニックもあります。
※土日休み病院によっては一般外来については休みという体制ですが、土曜日は緊急の患者のための待機勤務があるというところもあるので、確認には注意が必要です。
夜勤負担の少ない病院
常勤で働くとなるとどうしても夜勤勤務が必須のところが多いのが看護師の仕事。
ですが、実は子育て支援事業として病院が取り組んでいる事業の中で最も多いのが夜勤免除です。これは、厚生労働省の統計で56.8%と多く、半分以上の病院が夜勤の免除を行っています。
そうなんです。全体の52.6%の病院が夜勤回数の削減を実施しているという結果になっています。
つまり、多くの病院で夜勤勤務に対しての何らかのサポート体制を整えているのです。夜勤に対してのサポートがあると病棟勤務でも家族との時間を大切にすることができますね。
また、病棟のスタッフもママナースということを理解しているため、病院によってはサポートのスタッフがつくこともあるようです。常勤での就職・転職の際には病院の子育て支援の制度について調べることをおすすめします。
院内保育・託児所のある病院
大きな病院では、子育てをしているママナースが働きやすいように託児所・保育所の設備が病院内にある、または病院に併設されているところがあります。
●24時間託児所もある
中には24時間子どもを預かってくれる託児所がある病院もあります。24時間子どもを預けることができれば、残業で帰りが遅くなることが多い看護師にとっては大いに助かりますね。
●子どもが病気のときにも安心
託児所があるのが病院ですから、子どもが熱を出したなど緊急のときは病院で受診させてもらえるので、通常の保育園に預けているよりも安心して預けられます。
また、病児でも預かってくれる病児保育室がある病院もあります。「仕事にいかないとだけど子どもが熱を出しているから心配・・・」というときに、自分の働く病院に病児保育室があれば安心ですよね。
そうですよね。じゃあ、実際に病児保育設備のある病院に一例を紹介しますね。
●社会医療法人愛生会 総合上飯田第一病院
愛知県名古屋市北区にある総合病院で、24時間保育、病児保育のある病院です。福利厚生が整っていて、ブランクのある方でもしっかりと教育を受けることができます。中でも、子育て支援には力をいれていて、ママナースにとって、おすすめの病院です。
●社会医療法人財団 仁医会 牧田総合病院
東京都大田区にある総合病院です。わいわいキッズルームという保育室を持っていて、乳幼児から就学児まで預かってもらうことができます。24時間保育、病児保育の院内併設保育室です。
そのため、気になる病院があれば、子育て支援の制度があるかどうかもしっかり確認しておきましょう。
家庭と仕事、どっちが大事なの?
家庭と仕事。どちらを大事にしているかは、求人選びに現れます。
ある知人は、ずっと常勤で働いています。子供が小学生の時、体調不良でも仕事のため受診に付き添えず、一人で病院に行かせました。
そのお子さんは、受診した小児科の職員から、「次からは、お母さんと来てくださいね。」と言われたそうです。(本来12歳以下は一人で受診させないのが常識ですが)
そうはいってもちゃんと大人にはなるのですから何が正しいのかなんてわかりません。
みなさんは、家庭と仕事、どちらを大事にしますか?
子育ても終わりに差し掛かった私としては、「子供に必要とされるのはほんの一時。その時間を大事にしながら、その生活に合った仕事を続けていきたいなあ・・」と思っています。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。