5年以上の長いブランクがある看護師が再就職する方法~勉強から復職後まで~
PRyumi
はい、そうなんです。「子育てが落ち着いたら再就職しよう」と思っていた看護師が退職して主婦業に専念していると、5年~10年・20年のブランク期間なんて、スグにやってきてしまいます。
皆が怖くなるわけでもなく、そこは性格ですかね。友人で15年のブランクを経て、「さ、子育て終わったから、好きに働こう!」といきなり三交代を始めた看護師もいました。
潔い人も、そうでない人も、気になるのが「ブランクが長くても看護師として復職できるのか」ということ。
この記事では、そんなブランク長め(5年~10年・20年以上)の看護師が、復職するときの準備や心構えについてまとめてみました。ブランクが長くて再就職を迷っているナースの皆さん、参考にしてくださいね!
ブランク5年以上の看護師が再就職で必要な勉強・事前準備
過去、勤務していた病院で共に働いた同僚ナースを見て感じた事。ブランク前に毎日していた仕事でも、離れてしまうと動けなくなるものです。
ブランク後の再就職では、上手く動けずに地蔵?になりがち。感覚を早く取り戻すために、先ずは看護手順を確認しましょう。
ブランクが5年~7年
この位のブランクなら書籍やネットで勉強しなおして、手順確認、薬の確認をするだけでも十分かもしれません。一緒に働いていてもそんなに「忘れてるな~」とは感じませんでした。
5年~8年って自分が思うほどたいした年月でもないのかもしれませんし、ブランクがこの年数だと単純に実年齢がそんなにいってない人が多いんですよね。
もちろん、彼女たちも手順を確認するなど努力していたのでしょうね。
ブランク8年~10年・15年以上
動画をチェック!
たっぷりブランクをとったお姉さんは、新人に戻ったつもりで動画で勉強しましょう。
登録制ですが、日本看護協会の無料動画配信があります。(参考:日本看護協会オンデマンド)
「昔どうしていたか」を思い出すより、新しく覚えるつもりで取り組むと意外と素直に頭に入って来ます。
ただし、私も経験がありますが最新のことをを学んで再就職したのに、「こっちの方が安いから」と古いやり方で検査や処置をしている病院もあります。
今は存在していないと思っていたガラスのシリンジが出てきたり…。予想外の時代との逆行に出会っても、知らん顔してうまく適応しましょう。
間違ってもやり方を否定するようなことは言わないことです。
セミナーをチェック!
ブランクの間の知識不足を埋める手段として、病院や、看護協会の復職支援セミナーを利用するのも良いですね。
ただし、看護協会のセミナーは開催が不定期で件数も少なく、「情報収集しようと思ったら終わってた…」ということもありますので、復職支援セミナーを開催している病院などの求人を転職サイトに見つけてもらうのも一つの手です。
病院などでの復職支援セミナーなら、就職前に、職場の雰囲気を知るチャンスです。
また、習った知識を自分のものにするために、イメージトレーニングも有効ですよ。実際、処置手順通りに手を動かそうとすると「あれ?ここはどうするんだっけ?」と思うこともあります。
ブランクが長い看護師が復職するベストな時期と求人選び
おすすめの再就職の時期
ブランクが5年以上ある。7年・8年…など、軽めのブランクではない場合の就職時期は、4月もしくは秋口の再就職がいいでしょう。
なぜだか分かりますか?
はい、それは4月はもちろん採用職員が多いので他の職員と一緒にトレーニングしてもらえるというのがあります。
さらに9月・10月など秋に再就職するのが良いのは、病院の場合、忙しい冬が来る前に独り立ちしてほしいからなんです。
そうなんですよね。忙しい時に教えていられないのと、忙しい時にはいっちょ前になっててほしい思いと。
もちろん看護師は「万年募集中」で求人を出している職場が多く、いつも募集があるように思いますが、どうせなら受け入れ態勢が整っている時期に再就職したいですよね。
おすすめの職場はこんなところ!
ブランク前の経験が急性期で、今も記憶力に自信があって、いつでも感覚は大丈夫!という人はどこでもOK。
でも、ブランク前がのんびりした職場での経験しかなくて、「ブランクが5年ある」「8年ある」という人は再就職後に仕事に自信が持てませんよね。そんな方におすすめな求人が
などです。どんな職場でも働くのは大変ですが、ブランクが長めの場合、医療行為少な目の職場・医療行為無しの職場で再就職するのもお勧め。
運転だってペーパー歴が長かったら慣らし運転が必要です。看護の仕事でも「慣らし運転」はいるんですよ。
看護師はとかく自分を追い込むというか、せかす人が多いんです。でも、結局はのんびり始めることが長続きにつながるんだと思います。
5年・10年と長いブランクがある看護師の現場復帰後は?
さて再就職が決まって働き始めたブランクナース。職場で気を付けることは何でしょうか。
ええ、違っていますよ…。
昔話はほどほどに
昔の経験を振りかざして○○病院ではこうだった、などと言わないこと。もちろん、経験したことを後輩に伝えるのは、教育にもなり、良いことです。
でも、いつまでも過去に大きな病院で働いていたことの栄光を引きずってはいけません。今いる場所をよく見て、周りに溶け込む努力をしましょう。
甘えすぎは禁物
分からないことは素直に聞いていいのです。が、「私はどうせブランクがあるんだし、教えてくれないとわからないわ。」という態度にならないように気を付けましょう。
以前の職場でこのタイプの看護師にあったことがあるのですが、あまり怒らない私にも青筋がたってしまったことが。
時代が変わっていることを知ること
かつて看護師は病人を看護していればよい風潮がありましたが、そんな時代も終わりました。
日本で進む高齢化はどんどんスピードが速くなっています。介護施設ではないはずの病院でも、介護の要素は増えているのです。
そうなんですよね。昔とは病院に求められる役割が年々変化していることを知ること。そこにまつわる看護師の役割も変化していることを知っておくことも大事です。
いろいろ面倒なことを書きましたが、看護師は5年でも8年でも10年でも、何年ブランクがあろうと求人はあります!
「本当?」と不安になるかもしれませんが、私自身、20年ブランクの後に復帰したナースと働いたことがあるので大丈夫です。しっかり働いていましたよ。
「ユニフォームの着心地さえ忘れた」というブランク看護師さん!ぜひもう一度、看護の世界で活躍してみませんか?
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。