派遣看護師の悩みは人間関係！派遣先で浮いてしまった時にできることって？

ありますよね、そういうの～。

私も今派遣やってますからね。時々、「この事業所は派遣看護師に来てほしいのか、来てほしくないのか、どっちなんだ！」と思うこともありますよ。

派遣だから人間関係の悩みが無いってことは無いんです！

はい、ではここで、人間関係に悩む派遣看護師の皆さんに、もし「職場で浮いてるかも」と思った時にどうすれば良いか…転職や対処方法についてお伝えします！

現役派遣ナースで、派遣仲間の多い私のこぼれ話も紹介しちゃいますね～！

「派遣看護師は休みが好きな時に取れて時給が高くて良い。」という人がいる反面、「どこに行ってもお客さんみたいで、居心地が悪いと感じることがある」のも事実です。

実際に私も、そのどちらも感じます。看護師が派遣先で「浮いている……」と感じる原因って、何なのでしょうか。

「そもそもなぜ派遣看護師なの？」と思われている

仲間の派遣ナースからよく聞くのが、ヘルパーさんからのびっくりするような態度。派遣看護師の皆さん、こんなことは経験ありませんか？

• 初めていった現場なのに、「おはようございます」と言っただけで嫌な顔をされた
• 現場での一日の流れを、めんどくさそうに早口で説明された
• 休憩中など無言。まるで、そこにいないかのような態度をされた

私もありましたね……。そういう現場には2度と行きませんが。

おそらく現場の皆さんは「私たちは組織に縛られてるのに、何で毎回違う看護師に説明しなくちゃいけないんだ」と思ってるんでしょう。看護師が定着しないから派遣を使うのですが、本当は派遣ではなく、きちんと決まった看護師に通ってきてほしいのだと思います。

期待されているのは即戦力になれるかどうか

私がたまに派遣で行くデイサービスで、「胃ろうの処置が分かりません」といって常勤に丸投げした他の派遣看護師がいたそうです。

派遣であるということは、「新人看護師のように一から教育しなくてもある程度のことは知ってるだろう」ってことが期待されてるんですよね。

いくら募集要項に「医療処置少なめ」って書いてあっても、やっぱり基本となる処置はできないと、実際に現場いに行ったとき先方の職員が困ります。ある程度のことは知ってるということが期待されていると、忘れないでいないとだめですね。

現場次第で違う、派遣看護師へキモチ

老健でもデイサービスでも配置基準に看護師が必要だという決まりがあります。でも、仕事を依頼する側は「配置基準にあるし、聞きたいこと聞けるから看護師を雇うけど、正直どう使ってよいのかわからない」という事業主もいます。

あとは、介護現場の労働条件や人間関係の悪さも影響していますね。介護の仕事は過酷ですよ。「なのに、なんでこんに給料が安いんだ。看護師は大したことしてなくて時給が高いの」にと思うそうです。ヘルパーさんが言っているのを聞いてしまったことがあります。

現場は当たりはずれがあります。ヘルパーさんたちが利用者さんにも看護師のも優しくて和気あいあい…という現場もありますが、そういうところは比較的常勤が決まってしまいますね。派遣だけで回している事業所であっても、派遣看護師を募集するとすぐに充足します。

派遣のメリットが重要で、派遣看護師を続けたいのなら良い事業所を選ぶコツがあります。

続けたいのなら

行くにしても「一日限りだから頑張ろう」と気持ちを切り替えてやる。あいさつ、言葉遣いなど感じよく。

辞めたいのなら

なにも無理してその派遣をすることはありません。派遣看護師の扱いが雑な事業所には2度と行かない。ここは、常勤の看護師と違い、「退職の申し出をしなくちゃ」というのが無いから楽ですね。

単発派遣の場合

複数回行っていた事業所からの依頼については、派遣会社から何度も電話が来たり、しつこくメールが来ることがあります。ですが、行きたくないなら行かなくていいのです。

しばらく派遣はしないつもりなら、思い切ってその会社を着信拒否設定・迷惑メール設定にしてしまいましょう。

有期雇用の派遣の場合

こっちは少し厄介です。病棟や老健、クリニックなどでの期間3か月～産休代替え派遣・紹介予定派遣などですね。

正直なところ、普通に募集して人が集まらないから派遣なのであって、「一月当たり40～50万円」の応援ナースなどは仕事内容や人間関係がきつい現場であったりします。

先方は「高いお金出して雇っているんだからきっちり働いてもらいたい」と思ってるんですが、トラブルの話も耳にします。たとえば……

• 病棟フリー業務と聞いたのに、入って次の週にはリーダー
• 療養病床という契約なのに、救急外来に回された
• 派遣は時間通りに帰れると聞いたのに、毎日残業で、残業代も切り捨て

このようなトラブルがあって派遣会社に対応を迫ると、間に入ってくれず、「何とか期間内頑張って」と言われることもあるそうです。

派遣は「契約を絶対に断れない」といわれているじゃないですか。もちろん、契約は本来「約束」ですから破ってはいけないもの。でも、労働条件が聞いていたのと違うなど例外があれば即日退職は可能なのです。

ただし、契約途中で勝手に退職した場合、もうその派遣会社とは仕事はできないと思っておいてください。

近場の事業所でパート

派遣看護師をして「シンドイ…」と思うのは移動の多さです。電車の乗り継ぎ、駅から徒歩15分なんてザラ。「派遣を卒業」するのであれば、自宅から近く、通勤時間が短い場所を選びましょう。

世の中1時間以上かけて通勤する方もたくさんいるのですが、看護師は資格を持っていて転職先が選べるのがメリット。せっかくなので、そのメリットは活かしていきましょう。

今まで派遣で行っていたのとは違う分野へ

介護事業所でうんざりしたら医療分野へ、クリニックでうんざりしたら企業の健診へ、など、今までの派遣で「もうたくさん」と思ったところとは違う求人を選びましょう。

ハイ、私も派遣で特養に行って、自分には合わないので「もう特養の仕事はしない」と心に決めました。知らなければ普通に転職してしまったかもしれません。

派遣を継続するという選択肢

週に数回のパート先求人を見つけ、一か所安定して仕事ができる転職先を確保しつつ、単発派遣は続ける、という方法です。

そ・そうかもしれませんが……。実は私も今これをやっています。居心地がいい職場に運良く採用されたので、安定の職場としてキープしつつ、他で派遣。

今行っている事業所にはこの「二股」をしている看護師は他に二人いるんです。転職するからって何でも白黒つけなくてもいいのかなって感じました。

派遣先で浮いてしまう看護師って「もうここには来ないのだし」と、自分から人間関係に線を引いてしまう部分もあると思うんです。自分は相手から見てどんな印象なのかを振り返ることもしてみませんか？

たとえ一日でも、「良い関係では働きたい」って気持ちがあれば、言葉や態度ににじみ出ます。やっぱり、先方から「この人に来てもらってよかったな」と思ってもらいたいじゃないですか。

あとは、先方の事業所は医学的な事が分からないので、その分で派遣看護師に頼りたいはず。なのに「知りません、分かりません」ではプロとは言えません。日ごろから知識を磨き、忘れかけている技術についてはおさらいしておかなくてはいけませんね。

豊かな知識と技術とをもって、親しみある態度で働いていれば、意外にも派遣先が転職先候補になります。派遣先から看護師がスカウトされることは多いので。

どこで転職の出会いが待っているのか分かりませんから、いつどこで見られても恥ずかしくない働き方をしていきたいものですね。